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ライトノベル作家、八薙玉造のblogです。 ここでは、主に商業活動、同人活動の宣伝を行っております。
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 ライトノベルをガリガリと書かせていただいている身の上です。

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まずは始めに謝らないといけないですね。
ほんま、ゴメン!

というわけで、本日で『ZEGAPAIN』最終回だったわけなんですが、これ始まった頃は全然おもしろく思えなかったのですよ。一応、ロボットものだから観ておくかー程度で観ていたわけで。
結論から言えば、凄まじく化けました。
実際、観初めての七、八話ぐらいは溜息つきながら観ていたのですが、主役機である三機のZEGAPAINと、乗り手が揃ったあたりから物語が加速して、結局、ほとんど逃さずに、中盤以降は毎週楽しみに観ていました。

そんなわけで、侮ってゴメンなさい。
おもしろかったです! と。

そんなわけで、以下、ネタバレあり。

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主人公がいる世界がサーバーの中に作られた幻の世界に過ぎず、主人公が異世界だと思っている滅びた世界こそが本当の世界であるというのは最近では、わりとある設定なんですが、『ZEGAPAIN』はその真実を物語の半ばで早々に明かしてしまい、あとはその世界の真実を相手に、どう考え、どう戦っていくかを描いた作品でした。

序盤こそ、このもどかしさと、主人公は知らないのに、当たり前のように飛び回る専門用語会話に感情的にも、単純に視聴者としてもついていけなかったんですが(知らないことを当たり前のように言われて、それで粗相してキレられるとか、やはり観てて楽しいものではないわけですよ)設定を出し切った段階で、間髪入れず、物語を次の段階―世界の真実を主人公が知り、それに対する己のスタンスを決めるという状態へと以降したため、そこで足踏みすることなく『ZEGAPAIN』が一気に加速するように感じました。

登場人物とロボが出揃ったことによる、戦闘の多様化。
主人公の選択と、選択したからには迷いがあっても、それを胸の内に抑えて突き進む気持ちよさと、その主人公に感化されて徐々に変化していく周囲の登場人物。
そして、重要な点として、再び別の真実が姿を現した時に、それでも、前よりも強くなった主人公がへこたれずに、一気に突き進むこと。

要するに、実は普通に少年漫画みたいな話になってきたのです。中盤から(笑)

話の構成としては、『障害出現→足踏み→打破→次の障害』となるところを、主人公の持ち前の前向きさで『障害出現→もうそんなもん怖くないぜー!』となっているため、序盤が嘘のように気持ちよく話が展開するため、実に気持ちよく見ることができました。
加えて、戦況の変化や仲間の感情の変化、主人公がいたサーバーが半年ごとにリセットされるために、それまで積んできた仲間との思い出が全て消えてしまう……など、イベントは欠かさず発生するため、お話としてのメリハリもしっかりついており、中盤の密度は観ているこちらが感心する程のものでした。

特に幼馴染カミナギ・リョーコの参戦から一連の流れは、密度とヒキの強さで、僕としてはストーリー中最高の展開を数週に渡って維持したと思っていたりします。

カミナギ・リョーコが世界の真実に気づく→でも、主人公がいるので、戸惑いは最小限に→持ち前の明るさで一気に他の登場人物に馴染む→実は天才的ウィザード(ロボの火器管制担当)の素質持ちであることが判明→主人公とのコンビで圧倒的な戦闘力を披露(実に主人公機!)→最強の敵、アンチゼーガ、突如出現。奇襲を受けて、カミナギ死亡→と、思ったら救出に成功! だが、完治までまだしばらくかかる→敵との接触で条件付復活! ロボに乗ってる時だけ、元の状態に戻れる(やはり、主人公機!)

実際、かなり楽しみに観ていました。
後半には、一緒に戦っていたクールイケメンが、実はホモだったことをカミングアウトしてきたりと、アホな方向でのサプライズ含めて、最終決戦に至るまでの怒涛の展開を楽しませていただきました。
さりげに、いざとなれば殴り合うことも多く、必殺武器も後半戦で搭載とか、リアルな不利してスーパーロボットだったことも好感が持ててよかったです。というか、最終的にロケパンまでやったしな!(実際は、拳を切断して叩き込んだ上で、そこのみ暴走自爆させたという話)

前述のように、世界の真実云々を扱った物語であるにも関わらず、わずか2クールできちんと最終決戦、エピローグまでまとめあげた構成力も特筆すべき点だと思います。きちんとオチのついているラストは、気持ちいいものですから。いや、当たり前のはずなんだけどな!

おもしろかったです。さすが、伊藤老師!

……でまぁ、ギガ様と「イトタケは世界が作られたって話好きねー」みたいな話してて、『宇宙英雄物語』のラストを読み直してみたら、描かれているテーマは確かに同じなんですな。『宇宙英雄~』の頃では、ヒロイックなSFを題材として『作られた世界』を描き、今はネットという身近な存在を使って『作られた世界』を描いているということなんでしょう。
永遠の命題なんだろうなー。氏にとって。

あ、僕は永遠に巫女書きます。SFだろうが、ファンタジーだろうが、西部劇だろうが! 巫女がなきゃ、ぼ、ぼくは! 
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