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ライトノベル作家、八薙玉造のblogです。 ここでは、主に商業活動、同人活動の宣伝を行っております。
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お勧めいただいた映画をともかく観てみようシリーズその3-っ!

本日は『ひとごろし』を観てみました。
松田優作主演の時代劇です。

というか、考えてみると、『ブラックレイン』以外、
松田優作の映画って観たことなかった気がします。

今回も以後、ネタバレがありますので、未見の方はお気をつけください。

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■あらすじ
福井藩に仕える仁藤昂軒は、藩士たちとのいざこざからうっかり殺人を犯し、
脱藩。
上位討ちに志願したのは、野良犬に怯え、妹に頭が上がらない臆病者で知られる
双子六兵衛。
とりあえず、昂軒に追いついたものの、あまりの迫力にビビって逃走してしまった、
六兵衛は奇策をもって、昂軒に立ち向かう!

……と、書くと、たいへん見映えがいいのですが。


六兵衛のとった策は、昂軒の後をつけ回して、
ことあるごとに「ひとごろしーっ!」と叫んで、飯屋で宿で、彼が恐がられて、
まともに休めないように仕向けて、精神的に弱らせるという手だったのです!

そんなバカな!(笑)

まず、六兵衛が松田優作。
なんとなく、松田優作という人は、無闇に男汁ほとばしってる人という印象があったので、
冒頭から犬に吼えられ、暴れ馬にビビって饅頭落としてる演技に、
やけに新鮮なものを感じました。(そもそも、勝手なイメージなわけですが)
藩主に上位討ちの志願に行く時など、緊張しきってしまって、まともに喋れないし、
汗は浮いてるし。また、変な方向に達者な演技を(笑)
暑苦しいビビり方という、変なものを観ることができました。いい意味で!

そして、敵役の昂軒は丹波哲郎。
六兵衛とは対照的に、こちらはとにかく冒頭から、藩士たちを訓練でちぎっては投げ、
ちぎっては投げ、奇襲されたら斬って捨て、斬って捨て、
圧倒的な強さを見せつけた上、逃亡中も深編み笠に槍を携えるといういでたちなので、
普通に考えて、勝ち目のなさそうな強キャラ。

そんな彼が、六兵衛の「ひとごろしー!」作戦で常識的に怒ってみたり、
「話し合いにきた!」と諭してみたり、ブチ切れて槍持って追いかけたりするので、
終始笑いっ放しでした。

というか、仲いいな! 六兵衛と昂軒!
「ひとごろしー!」作戦で船から落ちたカナヅチの昂軒さん、助けたりするし
(その後、川から上がってくる前に全力で逃亡する六兵衛)

前情報なしで観たので、タイトルから殺傷をからめた、
暗い話になるのかと思っていたら、予想外の方向にいってしまったコメディ時代劇でした。
こんな話になるなんて、想像つくわけもない(笑)

個人的に引っかかった部分は、一応、ヒロイン枠のおようが協力した動機が
あいまいだったことと(六兵衛と昂軒のキャラクターがきちんと描かれていたので気になってしまった)ラストで六兵衛が普通にかっこいいというか、イメージどおりの
松田優作に戻ってしまっていたこと。
いや、締めくくりとしてはいいのだけど、なんだか臆病なふりしてたみたいで、
どうなんだろう!? 
普通に考えると昂軒との交流を通して、成長したり、自分のスタンスを見つける
ことができたとも考えられるけど、個人的には臆病モードで、
でも、いいこと言って締めて欲しかったとか思うのは、どう考えても僕の趣味の問題だということに気づきました!

たいへん、おいしゅうございました。

ひとごろしーっ!
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